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メタボリックシンドロームとは
「メタボリックシンドローム」とは、脂質代謝異常のうち2つ以上が同時に存在する状態を指します。メタボリックシンドロームは、動脈硬化、心筋梗塞や、脳梗塞などのリスクを高めます。食生活の変化や便利な環境の発達により、メタボリックシンドロームの有病者の数は、年々増加傾向にあります。
複数の異常が重なった状態
メタボリックシンドロームとは、以下の脂質代謝異常のうち、2つ以上が同時に存在する状態を指します。
内臓肥満
「内臓肥満」とは、内臓に脂肪がついている状態です。ぽっこりとしたお腹の膨らみが特徴です。一度付いてしまった内臓脂肪を簡単に落とすことは難しく、長期的な生活改善が重要です。
高血圧
「高血圧」とは、血圧が基準値よりも高くなり、心臓や血管に負担をかけている状態です。血管の負担によるダメージで、様々な合併症を引き起こします。
脂質異常症
「脂質異常症」とは、血液中の中性脂肪やコレステロールの値が基準値よりも高い状態を指します。動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを高めます。
高血糖
「高血糖」とは、血中のブドウ糖の濃度が基準値よりも高い状態を指します。高血糖状態が続くことで、糖尿病を引き起こすリスクが高くなります。
メタボリックシンドロームの判断基準
以下の中から少なくとも3つ該当する場合、メタボリックシンドロームと診断されます。
※基準数値は個人差や年齢、性別、基礎疾患の有無、生活習慣などによって異なる場合があります。
ウエストサイズ | 男性で85cm以上、女性で90cm以上 |
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血中トリグリセリド値 | 50mg/dl以上、または薬物治療を行っている |
HDLコレステロール | 男性で40mg/dl未満、女性で50mg/dl未満、または薬物治療を行っている |
収縮期血圧 | 収縮期血圧が130mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上、または薬物治療を行っている |
血糖値 | 空腹時血糖値が100mg/dl以上、または糖尿病に該当する血糖値である |
メタボリックシンドロームの症状
メタボリックシンドロームには、自覚症状がありません。また、内臓脂肪のような見た目とは違い、外見的に痩せている有病者(脂肪筋)もいるため、医師による専門的な診察が必須となります。
メタボリックシンドロームの治療法
メタボリックシンドロームの主な治療法は、生活習慣の改善を基本とし、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の三つを組み合わせて治療を行います。
食事療法
- 適切な食事量の設定
- 適切な食材選び
- 適切な調理法
- よく咀嚼する
- 時間をかけて食べる
- など
医師による専門的なアドバイスで食生活の改善をサポートします。
運動療法
- 有酸素運動
- 筋力トレーニング
メタボリックシンドロームは、内臓肥満の状態である場合が多いため、運動療法はとても重要といえます。内臓脂肪は落ちにくい脂肪であるため、いかに根気よく運動を続けることが大切です。
薬物療法
食事療法や運動療法での改善がみられない場合は、その人の状態によって薬物療法を取り入れます。ただし、並行して食事療法と運動療法も続ける場合が多いです。
健康診断で生活習慣病の早期発見
京都市南区の永谷クリニックでは、生活習慣病の予防と早期発見を目指し、健康診断をはじめとした各種検査を実施しています。健康診断で引っかかってしまった方や生活習慣病でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。